§3では,sin, cosの加法定理(この本では加法公式と呼んでいる)を証明し,簡単な応用を例示している.
加法定理は高校の数学で学習するので,シンコスコスシン、コスコスシンシンと呪文のように公式を丸暗記したかもしれない.
tanの加法定理は,第14章§6(arctanのテイラー展開)で練習問題になっている.
問題の解答
問題1~3では,本文中の例の類題として,有名角の和や差で表される角のsin, cosの具体的な値を,加法定理を使って求める.最後の2問は有名角なので加法定理を使う必要はないのだが.
問題4~6は,加法定理を使って倍角公式や半角公式を証明する.これも高校の数学でおなじみである.最後にn倍角のsin, cosが,もとの角のsinやcosのべきの和で表されることを証明する。これにより,任意の整数nに対して「n倍角の公式」が存在する,ということになる.
問題7~8は積和公式(sin, cosの積を和に変換する公式)の証明と応用.和積公式とともに高校の数学に顔を出すが,覚えにくい公式.
 



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