§2は,逆関数の微分公式.次節以降で,逆正弦関数や逆余接関数の導関数を求める布石になっている
$g'(y) = \frac{1}{f'(x)}$という公式は,左辺は$y$で微分していて,右辺は$x$で微分している.
ここがあやふやだと,問題11を間違える.
問題の解答
前半は,多項式関数か簡単な三角関数に対して,与えられた$y$における微分係数を求める問題。第5章§3の問題で使った関数をリユースしている.
後半(問題11)は,まず(a)で逆関数の2回微分を求める.逆関数の微分公式で出てくる$g'(y)$というのは$y$で微分するものなので,$\frac{1}{f'(x)}$を$x$でもう一度微分するだけでは間違う.
定理3の証明も参考に,記号の意味を正しく理解しておく必要がある.
(b)の証明自体はおまけみたいなもので,直ちに出る.
$f$が増加するとき,凸の向きが反対になるというのは,$e^x$と$\log x$を比べればたしかにそうなっているし,逆関数のグラフが直線$y=x$に対象であることからも十分想像がつく.
ちなみに,$f$が減少するときは,同じ論法で凸の向きが同じになるとわかる.
 



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