この節では,sinの微分公式を導く根拠となった$\sin h/h, (\cos h -1)/h$の極限を証明し,特に前者を応用して極限を求める問題が載っている.
重要なのは,$\sin □/□$(またはその逆数)の形を作り出すことだが,このとき「□」が同じ形に揃っていなければならない.
なお,ここでの$\sin h/h$の極限の証明方法は,高校の教科書と同じ,幾何的な直観による.
「これは循環論法ではないか?」との指摘があり,ネット上に関連記事が多数あるので興味があれば検索してみるとよいと思う.
付録3で,直観によらず解析的に三角関数を定義し,この極限も改めて示される.
 



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