§2では,具体的にグラフを描く方法を,序に示したプロセスにしたがって具体的に示している.
ただ,2次導関数で凸の状態の調べることは§3にゆずり,ここでは扱わない.
問題の解答
問題は,具体的な関数のグラフを描く問題を中心に大量にある.
特に,分数のべき乗の関数だと,なかなか計算に骨が折れる問題もある.
簡単な関数に帰着できる問題も少数混じっているので,機械的に微分する前に一瞬そういう目で見るとよいかと思う.
問題20は,零点を$n$個もつ$n$次多項式の一般的な場合についてグラフの概形を描く.極大点と極小点の位置を,他の定理の結果を積み重ねながら,抽象的に説明する必要があるので,けっこう難易度が高いと思う.
問題51は,相加平均と相乗平均の不等式を一般の場合に広げて証明する.ヒントが長いが,ヒントの通りに,少し面倒な計算をやりきればできるし,それも高校数学の範囲で実行できる計算である.
 



コメント