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ラング「解析入門」第7章§3(逆正弦関数)

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ラング「解析入門」練習問題の解答解説第07章 逆関数
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§3は,sin$x$の逆関数としてarcsin $x$を定義し,その導関数を逆関数の微分公式を用いて導く.

arcsin$\frac{1}{2}$などの関数の値をたちどころに出せるようになることが必要であり,また,導関数の公式もある点で,今までの多項式などの逆関数の議論より解像度が上がる.

さて,cos$x$の逆関数はどこに描いてあるのか?続きは練習問題で.

豆知識兼備忘録として,sec・cosec・cotを含む三角関数の日本語訳の一覧.

三角関数日本語訳
sin正弦
cos余弦
tan正接
cosec (=1/sin)正割
sec (=1/cos)余割
cot (=1/tan)余接

問題の解答

本文にarccosが触れられていないが,なんと問題1・2で自力で逆余弦関数(arccos)を定義し,微分公式も導かなければならないという衝撃の展開(笑).逆正弦関数の定義をなぞればできるだろう.

それ以外は,arcsinやarccosの値や微分係数を求める,合成関数の微分,第2次導関数による凸の判定と,新しい関数の微分の練習としてごく一般的なのものである.

問題5のarcsec$x$の定義は,arcsin$x$を定義した方法をなぞるだけでは難しい(巻末解答も不十分に思われる).$x$の範囲を過不足なく絞るために何を調べるべきか?を考えながら定義していく必要がある.

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この記事を書いた人
Windcastor

理学部で物理を専攻。好成績で大学院に進学し修士号を取得。
高校時代の得意科目は化学・数学・国語。
現在も企業で働くかたわら、数学や物理を続けています。
「考え方と解答過程を丁寧に説明する」をモットーに、大学の教科書の『穴』を埋めたいと思っています。
ラング『解析入門』をはじめ、大学初年級の教科書を中心に扱います。

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