数学としての微分法の解説は§4で終わり,§5は物理や化学への応用に触れている.といっても,つまるところ,$y’=ky$の微分方程式の解と,初期値の扱い方の説明である.
積分法はまだなので,天下り的に$y/e^{kt}$の導関数を計算し,$f(t)$を求めている.
問題の解答
本文で出てきた例の延長で,条件に応じた定数を計算したり,所定の量に変化するまでの時間を計算する問題である.
最後のギャンブル問題は,計算上1回のレースで金が$1/e$,つまり半分以下になるという設定になっている.
巻末解答では,logを残したままの形としているのでそれに従ったが,計算機で数値をはじき出し,増減の具合を具体的に把握する方がよいだろう.
「84年後の人口が$50000\times 2^{\frac{84}{50}}$人だ」といっても今ひとつピンと来ないだろうから.
 




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